■参考サイト。

まずはじめに参考サイトを紹介しておきましょう。

CYBER FACTORYCD-ROM改造(Zeta Plus様)

目指すのはこれです。
端から見てわかるようなものでは面白くありません。
デザイン重視のVAIOを使っているんですから、細かいところまでこだわりたいものですし。

MAD LABPCGA-CD51/A分解(ぐっち〜様)

正確にはCD51でなくCD51/Aなので参考ということで。
とはいうものの様々なドライブの写真があったり、スペックが書いてあったりで参考になります。
ちなみに/Aは「XM-7002」採用品みたいですね。

Toshiba製品一覧

敵を知るにはまず味方から。
消費電力とか電流量とかは頭にたたき込んでおきましょう。
また、入れ替えるドライブの選択にも使えます。
写真もよく見ましょうね。

 

 

■目標。

・外見を崩さないこと
・電源を追加することのないこと
・リカバリできること

以上が絶対条件です。
相対的な条件としては、

・不可逆的な加工を必要としないこと
・縦置き状態でも使用可能なこと
・性能が上がるようなドライブと入れ替えること
・重くならないこと
・安いこと(ぉ

ですかね。
性能が上がるというのは主観です。
データスペックだけを見ないように、ね。

 

 

■分解。

※写真はあとでね〜

底面にネジ2つあるのでおもむろに取り、
それとは逆方向つまりLineOutがない側面方向に「めくるように」上蓋を外しましょう。

内蔵ドライブが見えてきます。
ここで型番チェックをしておきましょう。
PCGA-CD51は「XM-1902B」、PCGA-CD51/Aは「XM-7002」を使っているかと。
これをToshibaのサイトを使って詳細データを拾ってきましょう。
必要なのは、

・LEDの位置
・Ejectボタンの位置
・緊急Ejectホールの位置
・消費電力(最大値)

最初にあげた「目標」を満たすために必要な情報ですね。
良く頭にたたき込んでおいてください。
この情報を元に対応できるドライブを探してください。

 

 

■ドライブ選択。

‥‥‥
無責任だって?
じゃあとりあえず指針だけ。
だって、全部のドライブを僕がテストできるわけないじゃん?
それに手に入りにくいドライブを例に挙げても困るだろうし。

単純にToshibaならばLED、Eject、E.Holeはそろいそうに見えます。
他の会社はよく見るしかありません。
最悪はE.Holeの位置は無視することになるでしょう。
また消費電力はデフォルトを超えてはいけません。
CD51なら4.4W、/Aなら3.8Wです。
しかし、電流量しか載っていない場合もあります。
これでは比較できませんね。困りましたね‥‥‥

と思ったあなたはどうしようもないです。はい。
改造に手を出すべきではないです。
あ、リアル消防ならok。

オームの法則で計算しましょう。
W=EI、E=IR。
I=電流(アンペア・A)
E=電圧(ボルト・V)
R=抵抗(オーム・Ω)
W=電力(ワット・W)
PCMCIAには5Vが来てます。
あとは計算ミスのないように。

ちなみに。
僕はSD-C2502を選択したですよ〜。

 

 

■さらに分解。

おかえりなさい。
どうでしょうか、いいと思えるようなドライブは見つかりましたか?
さて、それでは分解を続けましょうか。

まず見えている側面のネジ2つと背面のネジ1つを外します。
この状態で背面の基盤を水平に引き抜くかたちで取り外します。
こうするとドライブは取り外せるようになります。

割と簡単ですけど、これだけです。
でも、このあとやるのは入れ替えて組み立て直す、ではないことに注意。

 

 

■動作確認。

とりあえずばらしたままの状態でコネクタをつなげて動くかどうか確認しましょう。
一応前述した条件を満たしたドライブを選択していれば動くハズなんですけど、
初期不良その他を含めて確認しましょう。

Windows内のデバイスマネジャで確認するのと、起動時にBOOTできるかの2つを確認しておくことを忘れずに。

 

 

■ドライブの加工。

オールグリーンでしたか?
それでは今回一番難易度の高いフロントパネルの移植を行いましょう。

デフォルトのフロントパネルは3ヶ所のラッチで固定されています。
ゆっくりと外しましょう。
これを破壊することの無いように。

さて、買ってきたドライブのフロントにきちんと適合するでしょうか?
たいていの場合、適合することはありません。
じゃあどうするかというと‥‥‥

削って合わせて接着です!

手元にニッパー、ヤスリ、瞬間接着剤を用意し、なるべく接合面積が多いように加工しましょう。
接着面に接着剤を塗布し、完全に硬化するまで固定、放置しておきましょう。

さて、完全に硬化するまで、いままでのドライブについている金具を取り外しておきましょう。
はじめに外した側面ネジとは反対側のネジ2つとそれで固定されている金具があるのでそれを外します。
これを新しいドライブの同じ位置に着け直します。
この金具は下からのネジでドライブを固定するために必要なものです。

 

 

■組み立て。

あとは元通りに組み立てるだけです。
ネジはなくしていませんか?
正しい位置に正しいネジを戻していますか?
基本的にこれさえ気を付けていれば問題ないはずです。

 

 

■おわりに。

満足できる性能は手に入りましたか?
僕の場合はDVD対応になり、DVD-ROMが読めるようになりましたです。
DVD-Videoは‥‥‥今後の課題に。

 

おしまい。