■はじめに。
まず、この完全分解レポートは新型Z505、つまりZ505N、Z505G、Z505C、Z505Vの4世代のZ505のみが対象です。
それ以前のZ505でも分解は可能ですが純粋に知的好奇心を満たすぐらいしかないかもしれません。
‥‥‥オンボードメモリが汎用SO-DIMMではないので。
汎用SO-DIMMではなくいったいなんなのか、は各人が確認してみて下さい。
SO-DIMMだと思って分解した僕はかなりびっくりしました。
■完全分解への道。
まずCybalionのnaoさんの「PCG-Z505N・NR・DRK、HDD交換方法」記事を参考にして、
HDDを取り外す直前まで分解して下さい。
■完全分解。
分解時にまず障害となるのがタッチパッドへのフラットケーブルとスピーカへのケーブルです。
タッチパッドへのフラットケーブルは前述の記事に外し方が書いてあるはずですので、問題はないのですが、
スピーカへのケーブルはなかなか強者です。
というのもケーブルブロックが基盤に直についておりかつ小さいのです。
僕は無理矢理ケーブルを引き抜くことで対処しましたが、
鑷子・・・じゃなくてピンセットとかある方は慎重に抜くか、
はっきり言ってやりづらいんですが、そのままにして外さない、
という選択肢があると思います。
さて。
ここまで分解すると以下のような状態が見えてくるはずです。
この状態で「メモリースティック+MIDI基盤」が取り外せます(写真右上右向き矢印)。
内部のネジは全て取り外しても構わないのですが、逆に繁雑になるので、
写真に赤マルで示している部位(13箇所)のネジのみを外した方が良いでしょう。
最低限のネジになります。
ちなみにZ505は2種類のネジがあり、内部のネジは全て同じ形です。
取り外すケーブルは7種類あります。
前述のタッチパッドへのフラットケーブル、スピーカへのケーブル、の他に、
ジョグダイアルへのフラットケーブル(写真左上左向き矢印)、
IDEフラットケーブル(写真左上右向き矢印)、
液晶へのケーブルブロック(写真右下下向き矢印)、
電源ケーブル(写真右下下向き矢印)、です。
前述の通り、スピーカへのケーブルは外さなくても装換はできますが、
メイン基盤が完全分離されないため中空での作業になってしまいます。
また、HDDが固定されているとIDEケーブルが取りづらいですので外した方が障害がないですが、
こちらも必ずしも取り外す必要はありません。
この状態になると実は完全分解ができています。
まず「ヒートシンク+ファン」がめくれます(写真左下左向き矢印)。
電源をHDD方向に依存しているので取り外す事はできません。
ここで見えてくるネジ(赤マル)がありますが、これを外す必要はありません。
これは、このネジが固定しているのがCPU背面のヒートスプレッダーなので、
基盤を取り外すのには影響がないうえに、戻しやすくする作用もあります。
最後に、「マザーボード」に「PCMCIAスロット」がくっついた状態でLAN方向にめくります。
LAN部分の基盤は外しません。
めくったところです。
SO-DIMMスロットが見えてきました。
ちなみに、旧Z505ではLAN部分もメモリースティック部分もまとめて一つの基盤なので、
「めくる」という概念はありません。
また、前述の通り、SO-DIMMスロットもありません。
刺さっているのがデフォルトのSO-DIMM、その下に置いてあるのが交換するSO-DIMMです。
256MbytesのSO-DIMMを刺そうと思っている方は、必ず、
「ICが片面8コ、両面合計で16コ」(つまり、IC数が2倍)
のSO-DIMMを用意してください。
そうじゃない場合には認識できない可能性が高いです。
これはチップセット(440BX&440ZX)の問題ですので、
ユーザーがどうこうできる問題ではありませんので。
さて、これでおしまいです。
あとは組み立てなおせばいいハズですね。
組み立てる注意点としては、前述した2種類のネジを間違えないこと、
そしてフラットケーブルはしっかりと奥まで挿入すること、です。
裏表両面に256MbytesSO-DIMMを刺して、
うまくすればこの画面が拝めるはずです。
■さいごに。
おつかれさまでした。
うまくいったでしょうか?
で、ここまで書いておいてなんですけど、静電気に気をつけましょう。
僕の写真みたいに絨毯の上とかはキケンです。(ぉ
さて、512MbytesのRAMの使い方ですが、
みなさんどうしてます?
ブラウザのメモリキャッシュを増やすとかは基本でしょうけど。
あ、あとWin9x系ならOSのキャッシュ大容量固定、とか。
そこで僕がおすすめするのが懐かしの「RAMディスク」です。
RAMの一部を切り取ってディスクドライブとして使うRAMディスクは、
テンポラリードライブとして最適です。
超高速で再起動時には内容がすべて消失します。
このドライブに向かってHDBenchをかけると・・・・・・(どんな結果が出るか、ぜひ試してみてください)
Win2k限定ですが、SellyさんのWebサイトにありました・・・今は消えてます。
でもでもVectorに発見。ぜひ。
有効利用のキーワードは「set TEMP=Z:\TEMP」です。(謎)